ザックと棚橋がカッコ良すぎた

遂に待ちに待った東京ドーム大会!飯伏欠場のアクシデントがありながらも、大盛り上がりの大会でした。

お客さんは確かに少なかったし、演出が1.4とは違ってどちらかと言うと神宮球場仕様でしたが「余計な演出にお金をかけずに、まずはプロレスを見てくれ!」と言うメッセージだったのでしょうか。神宮のような爽快感は無かったですが、それでも見応えのある大会でした!

デスペラードはチャンピオンとしての戦いにこだわりすぎた?

第2戦となるIWGPジュニアタイトルマッチ。厳しい足攻めを食らったロビーはかなりキツそうで、序盤で決着が着いたかのように見えました。

しかし、チャンピオンらしい防衛戦をしたかったであろうデスペラードはロビーの攻めを徐々に受けるようになる。ロコモノのカウンターで入ったロビーのトラースキックは、新日本プロレスワールドで見る限りはデスペラード側の反応が明らかに遅れており、カウンターと言うよりデスペラードが敢えて合わせて行った印象。

そして最後のロビーの畳み掛けは、デスペラードの想像以上にスピード感と破壊力があったのでしょう。痛恨のギブアップ負け。これがBOSJ公式戦や挑戦者としてのタイトルマッチであれば、デスペラードが勝っていたと思うが、チャンピオンとしての風格が邪魔をした結果となったのか。

ヒロムもロビーが来るとは思っていなかったのか、「ロビーかぁ…」と明らかに落胆のコメントがあった後で、「乗っているデスペラードを倒したのだから彼が最強」とフォロー。

チャンピオンのデスペラードにヒロムが挑戦する図式も面白そうではあったけど、ロビーからタイトルを奪ったヒロムがデスペラードを指名するのも面白いでしょう。8月はスーパージュニアタッグリーグ開催も決定となったようなので、再びジュニアを盛り上げていって欲しいですね。

オカダはコブ超えできていない

身体能力お化け同士の対戦は、結局前回対戦と同じ結果の丸め込み。

レインメーカーなのかツアーオブジアイランドなのか、どちらでも良いけどスッキリ決着を付けて欲しかった。それだけオカダのコンディションが悪いと言うことなのか。

丸め込み的な技で勝つと言うのは、棚橋も得意としているところではあるが、年齢を重ねていくに連れての自然な流れなのだろうか?2018年のV12時代は、無双的なパワーで向かうところ敵なし状態だったオカダ。コロナの影響をほとんど感じさせないタイチやデスペラードに比べて、オカダはまだ後遺症が残っているのだろうか。

こんな勝ち方ではIWGP戦線に復帰するのは、残念ながら難しそうだ。

ザックが凄すぎた!

終盤にタイチが「ザック!ザック!」と叫ぶたびに「ダメ。ダメ」と言ってる声が新日本プロレスワールドの集音マイクを通して聞こえていましたが(笑)、あそこまでの猛攻を耐え切ったザックの底力は本当にすごかった!

序盤から膝の痛みがひどそうで、タイチにタッチすることすらできなくなったザック。結果的にローンバトルが続いていく。SANADAが上手く潰れ役になりタイチの猛攻を受け止めながら、ザックをリング上に引きずり出すことにも成功。これで内藤が浮くことになり十分にスタミナを残しながらトドメを刺す機会をうかがえる状況。

そして終盤、やぶれかぶれだったのかタイチが一気に仕掛けようとする。

ザックメフィスト無理矢理捉えようとするタイチの技を回避してSANADAがタイチをスープレックス気味に投げる。即起き上がるタイチの気合いは十分過ぎた。そして一際大きな声でザックを呼び込むタイチが天翔ザックドライバーを指示するが、既にグロッキー気味のザックは持ち上げることも出来ずに、内藤に蹴散らされる。コリエンド式ディスティーノでタイチが排除され万事休す。

ただ、ここからのザックが凄かった。

ザックドライバーで内藤の動きを止めた後は、内藤とのエルボー合戦。膝を攻められて立ち上がれなくなっても「立ち膝状態でも戦える!」と言わんばかりに内藤と戦い続ける。これで内藤を倒せるとはザックも思っていないでしょう。ここまでボロボロになっても内藤とのバトルを繰り広げるのは、「これでタイチが回復してくれる!」と言うザックの想いでしょう。あしたのジョーばりに「足を挫けば膝で這う」戦い方が凄まじい。

その想いが通じたのか、一際大きく咆哮するタイチ。横綱流カチ上げ式エルボーで内藤を薙ぎ倒す。

この時点で涙腺崩壊です。いやもっと前からか?(笑)。終盤にも関わらずこの試合展開の速さと、それぞれに交錯する想いの伝わり方が凄すぎて、感情すら付いていけない、とにかく大感動の状態になっていました。

そして圧巻のラストは、前回のシングル戦同様にバレンシアからのディスティーノでザックを葬ろうとした内藤の技をかいくぐり、ヨーロピアンクラッチホールドでフィニッシュ。ザックがやられそうになっている時に必死にザックの名を叫び続けていたタイチが、勝って顔をクシャクシャにてザックに駆け寄って行った時には、こちらの顔もクシャクシャでしたよ(笑)。

いくらボロボロの状態だったとしても、ザックに同じ技を繰り出してはいけないと言うことをまざまざと感じさせるラストでした。さすが英国の若き匠。

いつの間にか長くなり過ぎたので、次のページに続きます(笑)

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