12.11 日本武道館 敗者とは何なのか

後世に語り継がれるメイン

この二人の対決が簡単に終わるとは思っていませんでしたが、あんなエンディングを迎えると誰が想像できたでしょうか?

何か事件が起きること以上に、試合そのもののインパクトが凄すぎて、第1試合でKOPWのトロフィーが壊されたことなんて忘れていました。

Photo by NJPWphile

デスペラードは緻密に脚を攻めて行く。ヒロムは爆発力でそれを返していく。椅子を使うためにベルトをオトリに使う等のクレバーさも今まで通り。ただ、椅子が歪むまでヒロムの脚を叩いていたのは、そう見えるだけで実際はヒロムの近くの地面を思いっきり叩いているからこそ歪んだのでしょう。デスペラードは膝を壊しにいっているのでは無く、ヒロムから何かを引き出そうとしていると感じました。

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そして公式戦でギブアップを奪ったヌメロ・ドスに捕らえられ、万事休すのヒロムはパワーで振り解いた上で、カナディアン・デストロイヤーで返す!この時点でデスペラードのコンピュータが狂い始めたように見えました。

デスペラードが一瞬の隙をついて金的。ただ、この後もすぐにフォールに行く訳でも無いデスペラード。何かを待っていたのでしょうか?

ヒロムの本気のストレートパンチからの覆面剥ぎ。何かを待っていたであろうデスペラードもこれには想定外だったのか呆然とする。

そして残ったマスクを自ら剥ぎ取る。この時には涙腺決壊してました。

このままではヒロムが反則負けになってしまうと、自ら脱げば問題無いと思ってやったのか?ヤングライオン時代に遡って、二人の歴史を見せようと考えたのか?本当のところは全く分かりませんが、お互いの感情を曝け出した瞬間の空気感が凄まじかった。

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そしてエルボー合戦。ビックマッチに良くありがちなそれとは次元が違う、お互いの魂と歴史、全てをぶつけ合うようなエルボー合戦に会場は割れんばかりの拍手とストンピング!声援ができないこの状態がどんなに憎らしかったことか!

勝敗としては、最後に大技を残していたヒロムに軍配が上がったが、デスペラードも何度も何度も返す。ワールドでは他の音に被って聞き取りにくかったが、「負けるかあぁぁ!」と咆哮するデスペラードには何度も泣かされました。

そして感動のエンディング。それは今回について言えば、キャノン砲による華やかなフィナーレでは無く、敗者の後ろ姿とその敗者にかけた永遠のライバルとしての誓いのメッセージだったと思う。

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二人の関係性は壊れることなく続いていってほしいが、先のことはどうなるか分からない。もしかしたら、外敵を倒すためにタッグを組むこともあるかもしれないし、幾度となく繰り返されるシングル戦の最後が、お互いの引退試合になることもあるかもしれない。

ただ、この日この場所で感じたことや見た風景は、決して忘れることが無いと思う。

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