G1 Day12 ザックと矢野の大攻防

内藤のためのシリーズとなりそうなBブロック。順当に勝ち星をあげる内藤をピッタリ追走するEVILと、伏兵のごとく虎視眈々とチャンスをうかがうSANADA。終幕に向けた戦いが着々と進んでいます。

このまま内藤が逃げ切るのか、大逆転劇があるのか?

第1試合 YOSHI-HASHIの躍動はあるが

Chaos対決ではあるが、いまいちパッとしないカード。以前に比べるとYOSHI-HASHIの躍動感は良くなっているとは思うが、本調子でない後藤に勝てないとなると、実況・解説陣が言うほどの良さは感じられない。

両者ともあまり実りの無いG1となってしまったのは残念。

第2試合 意外に噛み合う二人

常にシリアスなシェークスピア劇を演じるザックと、常にふざけてる吉本新喜劇な矢野。シングルはこれが初対決だと思うが、意外に噛み合っている。歌舞伎の大御所がコントに出ている感じだが、大御所のツッコミが凄すぎて笑える的な(笑)

アマレスポジションでザックに挑む矢野はあっさりひっくり返される。それに対して嬉しそうな満面の笑みで再びアマレス対決を挑むザック。その気持ちを逆撫でするように、それをシカトしてコーナマットを外しに向かう矢野。この時点で、間が絶妙なコント職人のような掛け合いを見せる。ザックの激昂ぶりがこの面白シチュエーションに拍車をかける。

お互いの場外への罠の張り方もそれぞれの個性が出ていて面白い。

パイプ椅子をテーピングで手首に決められたザック。人体構造を熟知しているザックなら逃げ方は初めから分かっていたんだろうけど、ギリギリまで焦っている感を演出。そのお返しとばかりに足首を決めたまま遠くまで引きずって放置するザック。リングアウト寸前となった絶妙な距離感が、まるで精密に測ったかのよう。

そして最後はお互いの壮絶な丸め込み合戦からの、サブミッションでトドメ。

でも本当のトドメはバックステージコメントだったと言う(笑)、ザックの大御所役者ぶりが光った、お互いの良い面を引き出しあった一戦でした。

第3試合 オーソドックスな試合展開

この前の試合が良い意味でヒド過ぎて(笑)、試合内容があまり頭に入って来ませんでしたが、王道的な良い試合だったと思います。KENTAはこのシリーズはヒールらしい反則はありながらも、真面目にプロレスに取り組んでいる印象です。最終日の内藤戦で何かとんでもないものを見せてくれるのか?楽しみです。

SANADAも予想通り順調に勝ち星を積んで、最後の逆転劇を見せてくれるのか?が注目ですね。

第4試合 アツい攻防

内藤の手の平の上で行われた内藤のための試合ではありましたが、ジュースの良い面も引き出した上でのスリリングなゲームでした。ジュースのムーブを内藤は結構気に入っていますね(笑)

ジュースも相変わらずお客さんを乗せる煽りとか、パワフルな試合運びとかが良いのですが、ペースを掴む技がナックルだったり、フィニッシュのパルプフリクションの技の入りがモタモタしてかからないことが多いとかは、今後改善の余地があるように思います。バックステージコメントがネガティブなのもあまりイメージ良くないですね。内藤が言うように可能性は秘めていると思っていますので、頑張って欲しいところです。

第5試合 最後はきっちり決めたけど

昨年までのG1でのEVILの試合と言えば、バチバチの試合、パワフルな技、ギリギリの攻防戦が印象に残る好ゲーム連発のイメージでしたが、今年は退屈なゲームが多いですね。悪事を働いてもいいのですが、相手の良いところを引き出しながら自分のペースを見せて欲しいです。

内藤はもうヒールとは呼べないと思いますが、ジェイにしてもKENTAにしても自分のペースや世界観を見せながら試合を進めるので説得力がありますが、EVILは至ってオーソドックス。そして相手の良いところを引き出すことも無く、唐突に悪さして終わる展開が面白くない。今回は最後EVILできっちり決めたけど、それまでの積み上げが無いから技に説得力が無い。

試合そのものへの興味は薄れつつあるけど、G1後にジェイとの確執が生じるのかどうか?WTLへの出場はもちろんあると思うので、裕二郎と反乱を起こすのか?等、そちらの方が気になりますね。

そして棚橋が泣き過ぎ、落ち込み過ぎなのは、今年のG1が何か最後になるのか?そう言う会社の方針なのか?そちらも気になります。

残りの試合、棚橋が全勝して、内藤が全敗、EVILが2敗以上負けないて初めて棚橋の優勝する可能性が出てくると言う状況なので「絶対優勝」は残念ながらほぼあり得ない。(この場合でも、もし矢野が残り全勝したら矢野が優勝)

次の大会は、内藤vs EVILが正念場。EVILは星取り勘定的にも負けられない一戦にどう立ち向かうのかが注目ですね。

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