B-Day9 オカダが遂に最終日突破!

SANADAの合わせ方は抜群だったが…

NJPWphileがBブロック優勝を予想していたSANADA。膝のコンディションが悪かったこともあってか、戦績としては振るわなかったですね。ただ、この試合では膝のテーピングも無く動きのキレも戻って良かったです。

Photo by NJPWPhile

EVILの「こんな試合意味ねーんだよ!」から始まったこの試合。そんな横暴に飲み込まれることも無く、むしろそれに合わせて動いていくSANADAの懐の深さ・対応の柔軟性の高さには唸りましたが、その分、自分らしさが見えなくなっているように感じます。そこがなかなか突き抜けられないところのようにも思いました。

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長らくタッグパートナーとして組んできた二人が袂を分ち、これからどんなストーリーを紡いでいくのか?の楽しみもあったのですが、EVILにはそうした意図は無さそうで、誰に対しても同じような展開。

ジェイ・ホワイトがアメリカのリングを中心に活躍をするようになり、タマ・トンガは生まれ変わったかのような台頭を見せている中で、今後EVILがどうやっていくつもりなのかが全く見えないですね。SHOを引き込んだ「HOUSE OF TORTURE」がどう言う方向性で行くのか?楽しみでもありますし、何も変わらない心配もあり…。そろそろワクワクするような動きを見せてほしいですね。

オカダがBブロックを突破したが…

東京ドーム・メットライフドームでのスペシャルシングルマッチを経て、今年3戦目となるこのカード。

レインメーカーポーズを復活させ、かつての勢いと強さを取り戻そうとしているオカダと、無双感が凄まじいジェフ・コブ。

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後追いワールドをしていないので、会場の雰囲気でしか分かりませんが、雪崩式のツアー・オブ・ジ・アイランドが出たくらいで、今までの戦い方とは変わらない印象でした。

※良い感じ撮れたと思っていましたが、カメラマンの背中にピントが合っている痛恨のミス(笑)↓

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全勝優勝がかかった瞬間にジェフ・コブの優勝は難しいと思ってしまったので、先入観でスリリングさが薄れてしまったところもありましたが、バックステージコメントに双方の思い入れがあまり感じられなかったことも少し残念でした。

とは言え、会場の盛り上がりはこの日一番で、オカダが技を決めるたび、そしてジェフ・コブが技を決めるたびに大きな拍手と重低音ストンピングが起こっていました。

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今後の黄金カードになっていけば…と思いますが、この結果でまたジェフ・コブが他のリングに目を向けるようなことが無いようにしてもらいたいですね。取り敢えず、ワールドタッグリーグでのオーカーンとのタッグが楽しみです!

棚橋がタイチの情熱を引き出した!

「第4試合が飛んだ」と思われた方もいらっしゃったかもしれませんが、NJPWphileとしてはこのカードがこの日のベストバウトだったので最後にしました!

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髪型には賛否あるかもしれませんが(笑)、エースも気合十分で、ベビーフェースのオーラが出まくってましたね。

その一方でタイチは大掛かりなテーピングも痛々しく、本当に満身創痍な状態。この状態でG1を完走したことに敬意を評して、今回はタイチ新作Tシャツで出陣しました。

https://twitter.com/NWphile/status/1450745898640691200

試合が始まって、いきなりのバックドロップからのパンタロン脱ぎ捨て。そしてブラックメフィストと、早くに試合を決めようと焦るタイチ。それを見透かしたかのように普段通りのクラッシックな展開+脇腹への攻撃を仕掛ける棚橋。

vs オカダ戦の時も会場の大声援で後押しされたタイチ。会場にはもちろんエースのグッズを持って駆けつけたプ女子の方々が多くいらっしゃいましたが、所々にいるタイチTシャツを着た、あまり異性にモテ無さそうな男性陣にNJPWphileは親近感を感じていました(笑)。そして、そんな色んな立場がいるにも関わらず、今回もタイチが応援されている会場全体の雰囲気を感じましたね。

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棚橋の対戦相手を何度も葬ってきたテキサスクローバーホールド。徹底的な膝攻めをした後のフィニッシュとして仕掛けることが多いこの技も、脇腹を痛めたタイチにとってはこれだけで十分に殺人技。必死に声援を送るあべみほ。会場が声援を送ることができない中では、その声を枯らさんばかりのあべみほの声援はタイチは何度も救われたことかと思うと涙が出そうでした。

棚橋の厳しい攻撃を受け「もう無理か」「もうダメか」と思うたびに雄叫びをあげて復活するタイチ。

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「世界一こずるい男」と自称していたタイチの姿はそこにはありませんでした。

そして試合終盤に遂に見せたハイフライアタック。そしてハイフライフロー。

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間一髪かわしたタイチが、タイチ式外道クラッチ。この形でしか試合は成立し得ず、タイチが勝つこともできなかったでしょう。そして、あべみほの渾身の声援に涙が出てました。林リングドクターがすかさず駆けつけたのは、それだけギリギリの戦いだった証でしょう。

終わった後の棚橋の表情は悔しそうではありましたが、このタイチを引き出すことが出来たのは紛れもなく、エースである棚橋の力量だったと思います。勝つことだけがプロレスではない。

他のスポーツや競技の中で言う「勝敗を超えた戦い」とは、勝敗に付属した「負けた側」の美談が語られることがほとんどと思いますが、プロレスは「勝ちとか負けとかどうでもいい」となることができる唯一無二の存在だと思っています。今回のこの試合も勝った側・負けた側と言う枠組みなど関係が無い、二人で作り上げた作品だったのでは無いでしょうか。

さて、長かったG1も本当に本日が最後!三連覇を狙う飯伏が勝つのか?それとも7年振りの優勝をオカダが果たすのか?どちらが勝っても満足の行く戦いになることを期待しています!

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