元々大混戦だったAブロック。好調をキープしていた飯伏が負け、オカダ、ジェイ、オスプレイが勝利したため更なる混迷に陥っています。
今回は各試合のレビューを行うのではなく、星取りを整理して、一体誰が有利なのか?誰が優勝の可能性があるのかを整理しようと思います。
まず4勝1敗のトップグループは以下の4人です。(五十音順)
- 飯伏幸太
- ウィル・オスプレイ
- オカダ・カズチカ
- ジェイ・ホワイト
次に3勝2敗の第2グループは以下の4人です。(五十音順)
- 石井智宏
- 鈴木みのる
- タイチ
- 鷹木信吾
この8人からAブロック優勝者が出ると予想します。
1.トップグループが全勝(オカダ勝利)
トップグループの4人は野球で言えばマジック3です。残り全勝すれば優勝です。
ただし、オカダとオスプレイは最終日に直接対決を残していますので、どちらかしか全勝はできません。このパターンではオカダが勝利したとします。
3人が同じ勝ち点なので直接対決で勝った方が優勝となります。この場合は飯伏とオカダとの直接対決で勝っているジェイ・ホワイトが優勝となります。
ただ、ジェイはシングルで苦手としている鈴木みのる戦と石井戦を残しているので、このパターンは難しいでしょう。
2.トップグループが全勝(オスプレイ勝利)
この場合は飯伏>オスプレイ、オスプレイ>ジェイ、ジェイ>飯伏となるので、3wayマッチによる優勝決定戦でしょうか?おそらくこのパターンも大会運用的に難しいでしょう。
3.トップグループでジェイ以外が全勝
この場合は、飯伏とオカダ、あるいは飯伏とオスプレイの2人が全勝することを意味します。飯伏はオカダ・オスプレイの両者に勝っているので、どっちが勝っても飯伏幸太が優勝となります。
もちろん4人のうち1人だけが全勝であれば、その者が優勝となります。つまり、唯一完全に自力で優勝することができるのはジェイ・ホワイトのみですが、上記のように苦手選手との対戦を控えている以上、これらのパターンで優勝する可能性が高いのは飯伏と言うことになります。
4.第2グループが全勝(トップグループが1敗)
第2グループも数字の上で行けば、トップグループ全員が1敗以上負けて、自身が全勝すればわずかながら優勝の可能性はあります。
5.石井が全勝
まずは、NJPWphleの優勝予想に挙げた石井です(笑)。
石井はオカダとジェイに勝つことになりますが、飯伏とオスプレイが2敗しないと優勝できません。そして鷹木とタイチに勝ち、鈴木みのるに負けてます。タイチが飯伏とオスプレイに勝って全勝したとしても、石井はタイチに勝利していますので6勝3敗で並んだ場合は石井の勝利ですが、鈴木は誰かに1敗しないといけません。
つまり、薄氷を踏む思いですが、「タイチが飯伏とオスプレイに勝利し、飯伏とオスプレイがタイチ以外の選手にも負け、かつ鈴木みのるが誰かに負ける」ことが優勝の条件となります。鈴木みのるは飯伏・鷹木と言った強豪と当たるので1敗する可能性はあるでしょう。この場合、鍵を握るのはタイチです。
6.鈴木みのるが全勝
この場合、鈴木みのるは飯伏、鷹木、ジェイに勝利することになります。オカダとオスプレイに負けてしまっているので、オカダとオスプレイは鈴木以外にもう1人負ける必要があります。そして鈴木みのるは石井に勝って、タイチに負けているので「オカダがオスプレイに勝って、鷹木か石井に負ける。そしてオスプレイはタイチには勝つがオカダに負ける」あるいは「オスプレイはオカダ・タイチに勝ち、ジェフ・コブに負ける」が必要となります。カギとなるのはオスプレイとなりそうですが、鷹木がオカダに勝っているとなるとIWGP戦線も大きく変わってきますね。
7.タイチが全勝
タイチは飯伏・オスプレイ・鷹木に勝っていることになりますが、ジェイ・オカダに負けています。「ジェイが誰か二人に負けること」が前提となります。もしかしたらジェイが裕二郎に負けるかもしれませんが…。そしてタイチは石井に負けているので、「オカダがオスプレイと鷹木に負ける」が必要です。この二つの条件が同時に成立し、かつ自身が全勝する可能性はかなり厳しいですね。
8.鷹木が全勝
好調な飯伏を倒して勢いに乗る鷹木。首の位置をずらしているとは言え、カミゴェに対して顔を突き出す”ど根性”には恐れ入りました。
この勢いで残り全勝するとオカダ、鈴木、タイチに勝つことになります。また飯伏、オスプレイにも勝利していますがジェイには敗れています。「飯伏が誰か1人に負け、かつオスプレイが誰か1人に負け、ジェイが誰か2人に負け」れば鷹木が優勝です。オカダに勝つ!と言う厳しい条件はあるものの、他の3人の複雑な勝利条件に比べるとそれ程無理の無い条件と思われます。
まとめ
ここまでをまとめると以下の通りとなります。
- 完全に自力優勝(他の選手の勝敗がどうであろうと自身が全勝すれば優勝)ができるのはジェイ・ホワイトのみ。ただし、過去の対戦で苦手としている鈴木みのる・石井の両者に勝たなければいけない。裕二郎の謀反の可能性もあり?
- ジェイが誰かに負けた場合は、全勝すれば飯伏幸太の優勝。
- さらに大混戦となった場合、6勝3敗が数人並ぶ中で、鷹木信吾が一番条件的に無理がないがオカダに勝てるのか?
ただし、引き分けを考慮して無かったり、誰かが全勝する前提での想定なので、残り3戦を全勝する選手がいなかったりすると、さらに混迷が深まりそうです。
最後は神になる!?
飯伏の残り試合は、鈴木みのる、タイチ、裕二郎。対戦カードを見ると飯伏が鼻の差で優勢に見えます。
最終日に飯伏vsタイチ戦が優勝決定戦となるためには、前日までに「ジェイが裕二郎か鈴木みのるに負け、かつオカダが鷹木に負けている」と言う状況で「最終日にジェイが石井に負け、オカダがセミファイナルでオスプレイに負ける」ことが必要です。
最終日のカードを読み切ることが「カード的にあり得ないはずの勝敗が発生する」と言うことになるのでしょう。
まだまだ楽しみな戦いが続きますね!