G1:Day3 タイチの本気

Aブロックの2戦目。個人的にはAブロックの混戦感が非常にワクワクします。

第1試合 パワー同士のぶつかり合い!

ジェフ・コブ vs 鷹木のG1公式戦としてのオープニングマッチ。その前の上村 vs ゲイブのヤングライオン同士の激しい戦い、特にダブルアームスープレックスを決めたゲイブも良かったですが、このパワー合戦の迫力が一枚も二枚も上手でしたね。

やはりジェフ・コブは真っ向勝負をやらせれば強い。

どちらが勝ってもおかしくない試合でしたが、ツアーオブジアイランドにいく前の、ロープの反動を利用したジャーマンが上手さを感じました。

鷹木はこれで二連敗。ヘビーに転向してなかなか結果が出せていないので、この辺りで巻き返しを見せてもらいたいですね。

第2試合 もうちょい頑張れ

腰にテーピングをガッチリ巻いているオカダ。これからの長いG1ロードが大丈夫なのか心配ですが、試合は危なげなくオカダの勝利。ふざけたりダーティーに走らない裕二郎には好感が持てますが、そろそろ「もう少しで勝てた!」と思わせる戦いが見たいです。

第3試合 タイチの本気

入場から気合十分なタイチ。ただ歌い上げた後に、アイアンフィンガーに向かって何やら問いかける表情は、普段のふてぶしい姿では無く、純粋無垢な子供のように見えました。

とは言え、コング前に殴り込みをかけてきた鈴木みのると対峙する時には既に普段のタイチ。技らしい技は一切なくお互いが喧嘩ファイトを見せる!レフリーも既にぐしゃぐしゃ(笑)。

「まだこんなもん使っているのか!」と喝を入れつつ、椅子とマイクスタンドを蹴散らすタイチ。New Japan Cupの石井戦で「使ってみろ!」と挑発する石井に対し、マイクスタンドを投げ捨ててバチバチの勝負に打って出た時のタイチを彷彿とさせる。

そして、終幕は突然やってきた。

ゴッチ式パイルドライバーを切り返すと同時にそのままブラックメフィストの体勢に入り、タイチのピンフォール勝ち。まるでキン肉バスターをキン肉バスター返しで返したような。あんな形で技を返しつつそのまま自身の必殺技に繋げられるのはタイチにしかできない芸当、と言うのが何やら浅からぬ因縁を感じさせる。

と同時に、タイチのキャラに反して、事前にきちんとゲームプランを練ってきたのであろうことは容易に想像できる。

うーむ、北海道でこれがメインじゃなかったのは残念だったけど、この勢いでもしかしたら優勝もいけるのでは?と思わせる良い試合でした。

第4試合 もはやフォームチェンジ

ヤングライオンが海外遠征から帰ってくると、肉体の変化と言うよりは雰囲気や纏うオーラと言ったメンタル的な変化や、そもそも見た目が違うって言うわかりやすい変化がありますが、オスプレイの場合、この短期間であそこまで肉体改造をして、見た目だけでなくパワーアップしてきたと言うのは驚愕でしかない。

ただ、石井と対峙した時に、それが通用するのかどうか多少半信半疑なところがありましたが、序盤に石井のショルダータックルを物ともせず、むしろ跳ね返す姿を見せつけられ、これは本物だと確信しました。こうなると仮面ライダー的に言えば(笑)フォームチェンジと呼ぶに相応しい変わり方。

とは言え、「プロレスはスペックじゃないぞ!」と言うところを何度も見せてきた石井。徐々に自分のペースに引き寄せていく。

ただこの試合で気になったのは、石井がオスプレイの技をスカす場面が多いこと。師匠である天龍に「相手の技はスカすな!」と薫陶を受け、愚直にそれを実行してきた石井には珍しい。それだけオスプレイの技の一つ一つが重かったのか?

石井がリバースフランケンシュタイナーを受けてもそのまま立ち上がった時には石井の勝利かと思いきや、ストームブレーカーを失敗したような形で頭から落とされて万事休す。そのまま畳みかけられてオスプレイの勝利。

危険な技をその場のひらめきで次々と繰り出すのは飯伏と同じ傾向にあるが、ラリアットをスパニッシュフライで返す等、返し技にも様々なアイデアがあるオスプレイにはもはや死角がなくなって来ているのか?

ザックのような独特のリズム感を持つ関節技主体の選手とは、相性の悪いオスプレイ。鈴木みのるやジェイ・ホワイトと戦った時に、どのような試合を見せるのか?非常に楽しみですね。

第5試合 ブレードランナーの切れ味に驚愕

勝敗的には以前に予想をしたように、AブロックのBIG3(オカダ、飯伏、ジェイ)の序盤三連戦はそれぞれが1勝1敗で終わると考えていたので、飯伏がここで負けるだろうとは思っていましたが、勝敗よりも内容が凄すぎましたね!

試合は、ほぼほぼジェイ・ホワイトが掌握。右膝攻めから首攻めに移行しながら徐々に相手を追い詰めていくゲームプラン、飯伏にペースが移りそうになると外道がそのリズムを崩す。インサイドワークが完璧だ。EVIL&ディック東郷にもこの辺りの間やリズムを取り入れて欲しい。

とは言え一発の技、ひらめきで強引に試合を引き寄せる飯伏。ここまで緻密に二人から詰められてきたのに、これで勝てる!と思わせるところまで持ってくるところが飯伏の底力。

外道をハイキックで蹴散らし、最後カミゴェ!と言うところで一瞬のブレードランナーでマットに突き刺さる飯伏。何度かこのシーンを見返したけど、どのタイミングでどう切り返したのかが良く分からない。この切れ味の鋭さには参りました。

しかし、まだまだ分からないAブロック。最終戦のカードが物語るように、BIG3では収まらない大混戦となることは必至ですし、オスプレイやタイチと言った新勢力の台頭も目覚ましい!まだまだ見逃せない戦いが続きますね!

■Aブロック最終戦カード

  • 飯伏 vs タイチ
  • オカダ vs オスプレイ
  • ジェイ vs 石井
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