両国大会:新しい景色・新しいシリーズ

BOSJの決勝には新しい景色が

YOHが今までの殻を打ち破り、突き抜けるためにヒロムを超えることが仕組まれることとなった、この優勝決定戦。

Photo by NJPWphile

序盤にYOHの感情を引き出させるために、獣神サンダーライガーの引退時にタッグ組んだ盟友のドラゴン・リーとの対戦を思わせるようなヒロムの水平チョップ合戦。みるみるうちに胸板が、真っ赤を通り越して血まみれのように見えるYOHは、幕末の志士が袈裟斬りに討ち取られたよう。

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ワールドで見る限りでは終始変わらない会場の拍手音に聞こえるけど、会場自体が夜になって冷えてきたためか、現地にいるとあまり盛り上がらないように感じるここまでのメイン。ワールドでは棚橋や矢野が「YOHの覚醒が見たい」と言う言葉を何度も繰り繰り返す。ヒロムがYOHを引き上げようとしている気持ちにYOHも精一杯応えているとは思うけど、なんとなく中弛みを感じている頃に、突如としてSHOが乱入。

二人の戦いも中盤を超えてともに満身創痍であるにも関わらず、「ふざけるな〜!」とSHOに食ってかかるヒロムも返り討ちに合う。

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ロスインゴのメンバーとChaosのメンバーが助けに来て試合再開。SHOの襲撃に会い完全にKO状態だった二人がフラフラになりながらも何とかリングに上がったところから、会場のボルテージが一気にMAXに!

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このYOHの表情が二人の頑張りを示していると思います。ここからの二人の戦いはヒートアップ!どちらが勝ってもおかしくない一進一退の戦いの中で、遂にヒロムのTIME BOMB IIが炸裂。

自分たちの力で足りなければ、仲間の力を借りればいい

この決勝戦、SHOの乱入が無かったらここまでの盛り上がりは残念ながら無かったでしょう。何と無くヒロムが勝って「あ〜やっぱりね」と。

SHOが乱入したのは元々のシナリオだったのか、もし盛り上がらなかった時の保険だったのか、SHOの独断なのかはもちろん分かることはありませんが、SHOの乱入こそがYOHの覚醒を促し、そしてYOHを救ったと言えるでしょう。

新日本プロレスの今や中核世代と言っていい、ヒロム、デスペ、EVIL、YOH、SHOたち。この中ではヒロムとデスペラードが群を抜いているとは言え、まだドームメインを飾るまでには至らない世代。二人の力だけでは無理ならそれ以外のメンバーの力も借りて、新しい世界を作ればいい。そんな新しい景色を見せてくれたのが、このベストオブスーパージュニアの決勝戦だったと思います。

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バックステージでのSHOの言葉

このあと、バックステージで再びYOHを襲うSHOの言葉が気になりました。

お前が苦しんだ分な、俺は楽して生きる

本当にSHOがYOHに恨みを持ち、YOHを潰すつもりならこう言うでしょう。

「お前は楽ばっかりしやがって!、だからこれからは俺はもっと楽して生きてやる!」

YOHが苦しんで頑張っているところを間近で見ていたSHOは、つい本音が出てしまったのか?それとも…?

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