田口の奥深さがスゴい

後日配信+新日本プロレスワールドサイトのメンテナンスでなかなか見られなかったBOSJ最新大会ですが、ようやく見ることができました。

前節までのまとめ

下の記事にまとめていました↓

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結局、星取り下位の選手に負ける人はおらず、そのままダンゴ状態が続いていますね。田口、金丸、BUSHIが脱落ここでの1敗は大きいですね、ダンゴのまま最終日となると三つ巴、四つ巴がエグいので、ここからの復活は難しいでしょう。[…]

勝ち星的には、おそらく予想通りになっていることと思いますが、唯一分からなかったのがYOH vs ファンタズモ戦。この勝敗で決勝カードが変わることになると想定していたので、このカードが一番の楽しみでした。

見るまでは。

YOH vs ファンタズモ戦はそう来たか

蓋を開けてみたら特にスリリングな展開も無く、普通にYOHが勝ってましたね。

これでSHO vs YOH戦の勝者が優勝決定戦進出となる可能性が出てきました。新日本プロレスとしてはそう言う選択をしたんだな、と言う感じでしょうか。

YOHの復活は良いのだが…

SHOが陰としての実力を増している一方で、光としてのYOHはなかなか突き抜けることができず。これでは「光が輝けば影が濃くなる」とはならず、漆黒の闇に飲み込まれた状態です。

そう言う意味でYOHが再び輝きを見せるのは、YOHのキャラや立ち位置的には良いことではありますが、以前と何が変わったのかと言えば、何も変わっていない。試合そのものが余り面白くなかったのは「実況・解説補正」が今回は無かったからでしょう。

最近は村田さん&ミラノさんのコンビや、ゲスト解説者として現役レスラーが出てくる等で、実況・解説そのものがエンターテイメントしていてとても面白いです。その一方で、その補正が無いと味気ないしつまらない。

実況・解説組からしたらこの状況は「してやったり!」と言うところだと思いますが、それ無しでプロレスがつまらなかったら本末転倒ですね…。YOHはまだまだ実況・解説補正が無いとプロレスで魅せることが難しいのだと、今回の試合では感じてしまいました。デスペラードとヒロムのような関係性をSHOとYOHに求めるのはまだ難しそうです。最終戦どのような戦いを見せるのかに注目ですね!

田口の懐の深さが凄過ぎた

その一方で、実況・解説が無くても色んな意味で面白かったのがこの試合!

この日の文句無しのベストバウトでしょう。

金丸戦オマージュから入って来て、それを見事に肩透かしされるところまでが一つのパッケージである田口の序盤戦。それを受けるデスペラードも見事でした。漫才のボケとツッコミのように、ボケが盛大にボケてるのにツッコミが弱いと面白くない。デスペラードのツッコミにも切れ味があったからこそ噛み合った試合でしょう。

そして終盤はシリアス田口がちょこちょこ登場。「本気でやれば、いつでも勝てるんだぜ」と言わんばかりの猛攻とアンクル攻め。

「もしかしたら、勝てるのかも!?」「勝っちゃうのか〜!?」と思わせつつ、最後はギリギリのところでデスペラードの勝利。

残酷さを見せることもなく、観客をイライラさせることもなく、終始楽しさとスリリングさを提供し続ける、子供からお年寄りまで楽しめる田口のプロレスの凄さを見せつけられた試合でした。

そしてそれをバックステージで素直に称するデスペラードも、さすがチャンピオンの器です。

この試合を普通に見たら「田口がいつも通りにふざけて、デスペラードが予想通りに勝った」と言う印象でしょう。それを敢えて悔しさとして表現することでプロレスをさらに高めようとしているのでしょうね、知らんけど(笑)。

強さを見せつけてファンを引っ張るのが強いチャンピオン像だとしたら、田口はファンの後押しを受けて自分も上がっていくタイプと言えるでしょう。ジュニアタッグタイトルマッチがどうなるのかが楽しみです。

メインはDOUKIの覚悟が見えた

このセミファイナルの後にやるのは厳しかったでしょう。ヒロムはともかくとして、後日配信の地方大会とは言えメインを任されたDOUKIの気合を感じました。

この試合の中盤戦、コーナーの最上段から場外へのDOUKIボムを繰り出すところが圧巻でした。

相当の落差があるにも関わらずDOUKIは敢行。ヒロムはイマイチ受け止めきれず、ほぼ腰から直接場外マットに落ちた状態のDOUKI。

落ちた瞬間に雄叫びを上げたDOUKIだったけど、相当痛かったでしょう。鉄柵にガシャーンとぶつかる音以上のマットに落ちたドスっ!って音がエグすぎた。

アドレナリンがたっぷり出ていたので痛さがそのまま雄叫びとなったのかもしれませんが、やはりその後動けないDOUKI。それを見てダメージがあるかのように目を閉じて動かないヒロム。少しでもDOUKIが回復できるように配慮しているように見えました。そんなDOUKIの覚悟が、ヒロムのマイクアピールにも繋がったのでしょう。

DOUKI、今回のBOSJも結果は残念でしたが、まだまだ次に繋がるシリーズだったと思います。

調子に乗って少し長くなってしまったので(笑)、次のページに最終節のまとめを書きます。

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