昨日は衝撃のニュースが飛び込んできましたね。
知ったのは、公式サイトの情報では無く、フォロワーさんのTweetでした。
某フォロワーさん、数日前から数年振りの地元での生観戦にワクワクしていて、一眼レフを買い、色んな準備をして、「今日はここから!」とTweetされてました。
そんな様子を見て、こちらも楽しい気分になっていました。
そろそろ試合始まるかなぁ、と何気なくTwitterを見たら「中止になった」とのTweetが…。
始めは何のことやら分からず、「何が?」なんて気楽に見てたら、Timelineがあっという間に「宇和島中止」の文字で一杯に。
とんでもないことが起こったことに気づくのと同時に、このフォロワーさんを始め、今日現地にいらっしゃるお客さんがどんな気持ちでいるかを考えたら、我ことのように胸が張り裂けそうになりました。
地方興行は1年に1回開催されるかどうか、と言うところも多いでしょうし、その気になれば後楽園ホールに毎月行ける自分なんかは、本当にすみませんでした!と言う気持ちで一杯でした。
そして、発熱したのがSHO選手等の地元選手だったら本当に辛いだろうなぁ、と心配になりました。
(幸い、そうでは無かったようですが…)
過去の納得いかないお客さんの暴動
新日本プロレスでも、納得いかないお客さんによる暴動は何回かありました。
確か、たけし軍団がプロレスに参戦するって言って、ビックバンベイダーが入ってきた時に、素人集団が入ってくるな!と大荒れになり、度重なる当日のカード変更等で、お客さんに不満が爆発!「金返せ!」と誰も帰らない状態になり、当時のリングアナが土下座して「お願いですから、お帰りください」と言ったことがありました。
しかし宇和島では、そんなことは起きませんでした。
新日本プロレスの歴史を知っていれば、リング上で中止の宣言をする阿部リングアナは非常に辛い立場だったと思います。
が、宇和島大会にいらっしゃったお客さんは拍手でエールを送ったとのことです。プロレスファンで良かった、誇りに思う瞬間でした。
今、書いていても、ちょっと涙出ました(笑)
そして、何ら落ち度が無いのに謝る選手、言葉遣いは悪いけど宇和島にエールを送る選手、「これ美味いなぁ」と愛媛名産品をアップする選手…。
選手、スタッフ、お客さん、関係する全ての方達の温かい気持ちが、ひしひしと伝わってきました。
自分は野球やサッカーも好きで、現地観戦することもたまにあるのですが、他の観戦競技で同じようなことが起きたら、もしかしたら今回と同じような結果にはならなかったかもしれません。
でも、コロナ禍が収束の兆しを見せない状況では、同じようなことはまた起こることでしょう。もちろんプロレスだけでなく、色んなイベント・行事で起こり得ることです。
きっと人生の節目となるようなイベントを、コロナによって中止にさせられて、とても辛いことになってしまうかもしれません。
辛い時は宇和島を思い出す
でも、我々プロレスファンは、宇和島の仲間たちのことを思い出すことで、乗り切れるように思います。
長く続くであろうコロナとの戦いでは、どんなに注意していても感染してしまうことはあるでしょう。注意をしていて感染してしまったのであれば、不幸なことではありますが、自業自得と責められることでは無いと思います。
そして、「コロナに勝つ」と言うことは、自身が感染しないこともとても重要ですが、こうした人々の想いや、お互いを思いやって励まし合うことだと、今回のことで理解しました。
「暴動が起きた」ことが後世に残ってしまったことと同様に、むしろそれ以上に「宇和島では拍手で迎えられた」ことが後世に伝えられていくことでしょう。そのことを誇りに思うと同時に、自分たちもその精神を引き継いで行こう、と心に刻んだ昨夜でした。
プロレスはやっぱり素晴らしいですよね!