ワールドタッグリーグ、まだ2戦目でどのチームにも優勝決定戦進出の可能性はありますが、既に勝敗ではグループ分けされた感が出てきてしまっています。とは言え、「勝った負けた」だけが全てでは無いのがプロレス。引き続きアツい戦いを見せてほしいところです。
リズムの緩急が光ったが
永田とタイガーマスクのコンビ、攻めでは緩急自在さが良いコンビネーションになっていると思いますが、守りとなるとやはりタイガーマスクが弱点となってしまうようです。終盤戦に永田がいかに救出に迎えるかがポイントになるでしょう。
一方で盤石の姿勢を見せたのがGoD。邪道が介入することも無く比較的クリーンなファイトで危なげない勝利。次節はメインで後藤・YOSHI-HASHI組との対戦。勝敗と言うよりもメインをどこまで盛り上げられるかが、今後のGoDの展開に響きそうな一戦です。
通と弘至に死角はないか?
ヒールに対しては矢野が絡んでいき、ベビー寄り(とGBHを呼んでいいかはあるが)なチームに対しては、矢野が相手のリズムを狂わせた上で、棚橋がトドメを刺すと言う絶妙な連携が光っています。
棚橋は何かと合体技を作りたがりなようですが(笑)、強いタッグチームは普通の連携や試合運びの巧さで光ると思っているので、その点では今回台風の目となりそうです。強いて弱点を挙げるとしたら、普段よりも長い試合時間で矢野のリズムが崩れるんじゃないか?と言うことぐらいでしょうか(笑)。
当面、上位チームとの対戦は無さそうなので、リズムに乗って稼げる時に着々と勝ち点を重ねていってほしいところです。
オーカーンがどこまで波に乗れるか?
蓋を開けてみればエンパイア勢がトーチャー勢を追っ払ったと言う形ですね。
合体技をわざわざ否定するつもりはありませんが、きちんと連携できるパートナーがいればそれで十分に強いオーカーンですが、ヘナーレはタッグの戦い方については以前と代わりは無さそうに見えます。
一方で、アイコンタクト無しにEVILと裕二郎が左右に散って、間からディック東郷が現れてヘナーレの足をさらう、等のさりげない連携をサラッとやってのけるトーチャー勢は、なんだかんだ言っても根が真面目な集団なんだろうなぁと感じます。
とは言え、SHOに比べてタッグ戦線はあまりパッとしないこの状況。メンバー全員の意識はSHOの優勝に向いていると言うことなのでしょうか?不気味な状況は続きそうです。
内藤が盤石
鈴木みのるがいつの間にか流血してましたけど、試合展開としてはロスインゴ勢が圧倒的な強さを見せました。
膝の怪我など全く感じさせない内藤が危なげなく勝利したけど、SANADAの連携はあまり上手くいっている感じがしないですね。6人タッグでは高度な連携を見せるロスインゴ勢が、なぜ普通のタッグだと光らないのかが不思議ですが、内藤とSANADAのタッグの相性はまだまだ熟成期間中と言うことなのでしょうか。
どこかで足をさらわれるのか、さらに盤石な体制を整えることができるのか。次節はGBHとの対戦。テンポ良く試合を決め切ることができれば、今後の弾みがついていくことになりそうです。
タイチとザックも相変わらず強い
今回特殊キャラ的な位置付けのファレに対して、こちらも危なげなく勝ち点を手にしました。
序盤の相撲対決ではけちょんけちょんにファレにやられたタイチでしたが、中盤のがっぷり四つの対戦ではしつこい下手投げで見事にファレを投げ切りました。
内藤もそうですが、タイチもG1での負傷を全く感じさせない盤石さ。次節はテンコジと言うこともあり、こちらも勝敗については特に問題は無いでしょう。
GoD、タイチ・ザック、内藤・SANADAに棚橋・矢野が絡む展開となりそうな今年のワールドタッグリーグ。
しばらくは予想通りの静かな展開となりそうですが、どこでどんなドラマが待ち受けているのか!?
まだまだお楽しみは続きます。