BOSJ & WTLシリーズの初日、盛り上がりましたね。
試合数が最近ではかなり多い方だったので、全ての試合を振り返ることはできませんが、初日で一番のポイントはやはりXでしょうか。
Xの正体はジェフ・コブ!
The Empireに加入したのはジェフ・コブでしたね。
AEWでのヒール役はあんまり馴染んでなかったように見えましたし、それが嫌だったから新日本プロレス専属になったのかと思っていましたが…

ただ、The Empireがヒール軍団となった訳では無いですし、オスプレイがヒールと言うのも余り馴染まないので、どちらかと言うとダークヒーロー感でしょうか。
ただ、グレート-O-カーンとのコンビは、現時点ではパワー系タッグのように見えます。以前のマイケル・エルガンとのタッグは脅威ではあったもののプロレスの巧さに乏しく、成果を出せていなかったので、グレート-O-カーンのレスリングや各種格闘技の実績をいかに出していくかがポイントでしょう。
盤石のタッグコンビ
その他の試合は少しまとめます(笑)。
タイチ・ザック組はタッグとしての円熟味を感じます。パワーでは他の外人タッグに劣るところはありながらも、タイチのバチバチ感と試合巧者ぶり、ザックの技が相まってスキが無い。
セミのフィン・ジュースも流れるようなタッグワークで地味ながらも堅実な試合運び。いや、ジュースは派手ですけど(笑)。そして最後にタマトンガを仕留めた合体技も派手でしたが、やはりタッグワークの良さが根底にあるからでしょう。
デスペラードの巧さ・SHOの調子の良さ
そしてBOSJ側は、相変わらずのデスペラードの巧さが光ってます。
試合終盤に、セカンドロープに右足を乗せ、体重が乗った左足に低空ドロップキック。そのままロープ際のドランゴンスクリューで逃さない。そしてマフラーホールドからのヌメロ・ドスと、流れるような左足攻めが圧巻でした。そこで仕留められなかったデスペラードがかなり悔しかがっていたのはよく分かります。
が、このチェスのように詰めていくやり方がハマっている時は良いのですが、今回のように崩れてしまうと結果につながらないと言うことはあるかもしれないですね。それが意外な弱点なのかもしれません。
その一方で、SHOはコンディションが良さそうです。今回台風の目となるのは間違いないでしょう。ただインサイドワークに長けた選手が相手となった場合に、自分のペースで試合をやっていけるかどうかが、鍵となりそうです。
良い方と悪い方の意外さ
タマトンガが髭を剃り、髪型も短くして気合い十分だったのが、ある意味意外でした。お子さんも産まれて心機一転と言うこともあるのでしょう。試合は負けましたが、やはり怖いタッグでしょう。ここからが楽しみです。
その一方で、意外に噛み合っていないのが鷹木・SANADA組。個々の力はチャンピオン級にも関わらず、SANADAのローンバトルが続いたりタッグワークもチグハグ。どちらが司令塔の役割を果たすのかが見えないところが問題でしょうか。試合順は良いところを与えられているので、このまま調子が上がらない、と言うことが無いように頑張ってほしいところです。
セミ>メイン?
セミのWTLはお互いのタッグワークの巧さが光る好勝負でしたが、メインのヒロムvs石森は、危険な技の応酬。そしてやられてもすぐに立ち上がる気迫。それも新日本プロレスらしい力強さではありますが、ここまでやらないとジュニアはヘビーに勝てないのか?そう言う想いが二人にあるからこそのこの試合だったのでしょうが、もっとスピード感や躍動感で魅せるプロレスもあるんじゃないかと少し心配になってしまいました。
そしてこの辺りの勝負はやはりヒロムありきの試合であり、ヒロムがメインをほぼ任せられるのも分かりますが、シリーズ後半のダメージの蓄積は半端ないことになるでしょう。そこを乗り越えた時に心からの感動があるのかもしれませんが、今回はやはりヒロムのシリーズとなりそうです。
そして今日はWTL!華麗なタッグワークに期待ですね。