年度末でバタバタしていたのですが、昨日の大会は見応えがありましたね!
色々と書きたいことはありますが、メインの鈴木みのる vs 高橋ヒロム戦が、激アツでした。
圧倒的な情熱
試合中の激し過ぎる水平チョップ合戦。そして試合終了後のマイクパフォーマンス。ヒロムにしかできない圧倒的な情熱がほとばしっていました。
ジュニアに対する変わらないアツイ想い。
自分だけが生き残り、そしてそれを背負って立つ覚悟。
新日本プロレスの生え抜きらしい魂に刺さりまくりのパフォーマンスでした。
なぜ勝てたのか?
アツイ想いは重要ですが、鈴木みのるはそれだけで勝てる相手ではなかったハズです。そこに、ヒロムの情熱とは真逆の冷静かつ緻密な戦略があったと妄想します。
普通に戦っていたらどうなっていたか?
ヒロムは圧倒的なスピードで鈴木みのるを翻弄し、最後はTime Bomb等の大技で勝つ!と言うのが本流でしょうけど、それは大ベテランとは言え百戦錬磨の鈴木みのるには通じなかったでしょう。
いくらスピードが速いとは言え、どこかのタイミングで鈴木みのるに捕まる。捕まえてしまえば、鈴木みのるの得意のサブミッションでトドメを刺されていたでしょう。グラウンドのテクニック合戦ではヒロムの勝機は無かったとは言わないまでも、かなり厳しい状況。
レスリング勝負を回避
ヒロムがレスリング勝負を避けることは、勝つために必要なことではありますが、それに鈴木みのるが乗って来る訳では無いです。そこで出てきたのが15分以上続いた「チョップ合戦」です。
チョップ合戦でスタミナを奪う
まともに戦えば鈴木みのるの得意な土俵での対決となってしまう。ただ、ど根性勝負を仕掛けられた時には、それに必ず応えるのが鈴木みのると言う男。
これによりレスリング真っ向勝負は無くなり、お互いの根性の勝負に。
しかも、チョップを叩かせることで相手のスタミナを奪う。スタミナが無いのは大ベテラン共通の弱点。ヒロムはそこを突いてきたと思います。ヒロムは鈴木みのるにチョップ合戦を仕掛け、なおかつ多く相手に叩かせることで、鈴木みのるのスタミナを多く奪っていきました。
とは言え、鈴木みのるの打撃の強さもはや折り紙付き。戦略とは言え、それを受け続けるヒロムにも相当など根性が必要でしたでしょう。
スタミナを奪った後での丸め込み合戦
王道のプロレスで勝つことを戦略的に捨てたヒロムは、最後丸め込みに賭ける。自身の身体を犠牲にして奪ったスタミナ。
ここまでの意地の張り合いの流れもあってか、初めはカウントワンで返す意地を見せていた鈴木みのるも徐々に動きが落ちてくる。これにより丸め込みで攻めると同時に、一瞬の隙で襲ってくる鈴木みのるのサブミッションを封じる防御にもなっている。
この時点でヒロムの勝利は揺るがないものになっていました。
試合終盤に鈴木みのるが場外で回復を図ろうとした時に「させるかー!」と叫んで無理矢理リングに押し戻した時に、チョップ合戦がただの今までの思い入れだけでは無かったことを確信しました。
ヒロムの勝利は意地とスタミナ
とは言え、鈴木みのるの打撃を受け切ったのは、今まで蹂躙されてきたことへの強い負けん気があったからでしょう。頭で考えることと実際やることには雲泥の差があります。自分の強みと自分自身を信じて戦い抜いたこの試合。
二人のアツイ勝負に感動しました。
次はEVIL戦
こちらのカードも因縁浅からぬ試合となることは明白ですね。EVILが真っ向勝負をしない前提で、ヒロムがどんな戦い方を見せてくるのか?
とても楽しみですね!