神宮:この時代にはハッピーエンドがよく似合う

昨日はどの試合も気持ちがスッキリできる良い興行でしたね!

もちろん自分が応援する選手が勝ったり負けたりと言うことで、喜んだり悲しんだりする方もいらっしゃると思います。自分ももちろんそうですが、昨日はそうしたことよりもプロレスの醍醐味、力を与えてくれた感、夏の夜空に似合う爽やかさがピッタリな大会でした。

そして、どの試合も面白かったのですが、ここではNEVER戦と二冠戦を取り上げたいと思います。

NEVERの世界観に感動

従来は、見た目の華やかさ・技のキレや美しさ・カウント1で返すど根性、等が試合の醍醐味でしたが、最近はクレバーな選手が多くなって、ゲームプランをしっかり作ってきていると思われる試合が多くなってきました。そこに目を奪われるようになりつつあるNJPWphileですが、やはりNEVERの試合を観ると少年時代のプロレスを見始めた頃に、あっという間に引き戻されてしまいます。

NEVERのベルトの色

元々、内藤が提唱したNEVERのベルトですが、無差別級と言うよりも”ゴツゴツした戦い”がそのベルトの色となりました。そしてNEVERと言えば、石井・柴田・後藤と言った選手がその色の中心でしたが、今回この二人が加わったと言っても過言では無い試合が繰り広げられました。

エルボーの殴り合いが本当の喧嘩にしか見えない二人の戦い。「鷹木の機動力を封じるために脚を殺そう」とか「鷹木が試合でリズムを取るのはパンピングボンバーだから、腕を潰そう」みたいなことは一切考えていないような戦いを見せる鈴木みのる。「ただ、お前をぶっ潰す!」感が半端ない。

鈴木みのるの気迫

気候的な暑さ、スタミナ面から鈴木みのるの方が不利だと思っていました。途中バテて倒れているシーンもありましたが、藤原組長ばりの頭突きから立ち直ったように見えました。真壁が自身のYouTubeで喰らいたくない技の第1位に頭突きを上げていましたが、やはり効いたのでしょう。そもそも音が凄かったし!

そして、勝って咆哮。鬼の形相で「俺が鈴木みのるだ!!!」と叫ぶ姿には、なぜか涙がこぼれました。

昨年はG1から強制卒業させられ、悔しいこともあったでしょう。そして年齢に関係なく、結果を掴み取った姿、歳を取ってもまだまだ第一線でやれるんだ!と言う姿に感動したんだと、後から思いましたが、リアルタイムで観ている時にはただただ、その姿に圧倒され、涙するばかりでした。

これで鈴木みのるはG1出場決定でしょう。コロナ禍と言う特殊な状況ではありましたが、そんなことはまるで関係ない、と思わせるのに十分を遥かに超えた復活劇。今後の戦いには期待しかありません。

内藤は、もうEVILは関係無かったのか?

ここまでが良い試合ばかりだったので、また金的・丸め込み・介入で決着となったらどうしようと不安でした。

ただ、内藤が入場するシーンで違和感がありました。入場する内藤が涙ぐんでいるように見えたからです。

入場の涙

入場シーンで既に泣いているように見えたのは、一昨年のG1決勝、棚橋・飯伏戦で棚橋が入場する時以来です。この時は柴田が電撃的にセコンドに就いたことで色々なことが走馬灯のように蘇ったから、とインタビューで棚橋が話をしていた記憶があります。

内藤もそうだったのでしょうか?

戦うからには当然勝利することを前提にリングに上がります。しかし、それはもちろんEVILが敗北することを意味します。Bullet Clubの海外勢がまだ戻ってきていないこの不安定な状況において、EVILがベルトを手放すことは再び「4番手」となることに直結します。

遠征帰国時に成田空港まで迎えに行き、一番弟子として、そして一番目のパレハとして迎え入れたEVILを、自らの手で突き落とすことを考えた時に色々と思い浮かべることがあったのだろうかと、勝手に想像しました。

が、意外にあっさり答えが出ました。

内藤の達成感

試合後のバックステージインタビューで内藤はこう話していました。

(前略)未だにプロレスファン気質が抜けないからさ。この神宮球場、21年前、レフトスタンドで見ていたこと、あの頃のこと、思い出しながら試合しちゃいましたよ。(後略)

出典:新日本プロレス公式サイト

涙を浮かべていたのは、自身の感慨、懐かしさから来るものであり、EVILのことは全く関係無かったようです。その後のコメントにもEVILに関連するものはありませんでした。

それは、もちろんそうでしょう。ファンとして観に行った神宮で、ようやくここまでたどり着いた、と言う達成感はご本人にとっては大感動に値することでしょう。

ただこの時点で、もうEVILの存在は眼中に無くなっています。EVILが自分で巻いた種ではありますが、IWGPヘビーの大舞台で対戦相手のことに全然関心が無いと言うのは、少し寂しい気がします。

ただ、本当にそうだったのでしょうか?

EVILとの決別

人のココロは、時として自分のココロでさえも分からない時がありますから、他人の気持ちなど絶対に分かるはずもありません。

とは言え、ハポン締め大合唱の時、BUSHIの名前を言う前に少し躊躇したこと。試合が終わった後の、勝った喜びと言うよりはなんとも言えない複雑な表情。EVILとのことを思い出すことが、本当に無かったのか?

大事なコールを間違えないように慎重になっただけ、と言えばそうかしれません。

もしかしたら、一夜明け会見や後日のインタビューで何か内藤の口から語られることもあるかもしれませんが、真相は永遠に闇の中でしょう。

ですが、こうしたことに想いを募らせることもプロレスの醍醐味と、最近思います。

KOPW、神宮で新日本プロレスの幅が広がった、と言う意見もありますが、自身のプロレス観も幅が広がったように感じるのは、ハッピーエンドと関係があるのでしょうかね?

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