光が輝けば影が濃くなる

昨日のBOSJは圧巻でした。

Photo by NJPWphile

メインのヒロムvsデスペラード戦。試合そのものが凄かったのはもちろんのこと、ヤングライオン時代からの過去を知る人にとってはほとばしる感情のぶつかり合いの凄まじさに狂喜したことでしょう。

序盤の場外での攻防は、ある意味お互いが強い信頼関係とそれに相反する愛憎が無ければできないやり取りで、これから行われる戦いが尋常では無いことを十分に予感させるものでした。

基本に忠実な攻め

デスペラードが、ヒロムの脚を攻めるのは定石と言って良いでしょう。ヒロムの爆発力と機動力を削り、大技の要となる下半身を痛めつけ、最後はヌメロ・ドスで参ったと言わせる。これ以上は無いゲームプラン。

ただ、それが定石通りにはいかないのがヒロムの強さ。

爆発力のヒロム

右足をロープにかけた状態で、左足に低空ドロップキック、そこからドラゴンスクリューへの連続攻撃・一点集中攻めは、最近良く見る一連のムーブ。ただ、その後にヌメロ・ドスに行けずに倒れ込むデスペラード。序盤戦のヒロムの勢いをそのまま受けていたダメージがここに来て蓄積されたか。息の上がるデスペラード。

さらにダイナマイトブランチャー等の大技で切り返すヒロムの爆発力は、やはり凄かった。一発の技の強さがあるから土壇場の逆転劇が生まれる。それに反してデスペラードはチェスのように詰めていく怖さはあり、多彩な技で相手を翻弄するにせよ、一発の力強さに欠ける。意外に頭から落とす技は少ないが、これが決まれば勝ち!と言うこともなかなか無い。

怒涛の終盤

終盤はその差が出たのか、連続攻撃から再度ヌメロ・ドスに持って行っても決まらない。最終手段の金的に行くもかわされる。ただ、レフリーが金具とヒロムに挟まった瞬間を見逃さず、思いっきり股間を蹴り上げるデスペラード。

誰が相手でも毎回金的から大外刈りをする選手とは違う、「絶対にどうしても勝ちたい!」と言う気持ちが全面に出ているデスペラードには、感動とは違う、憐れみとも違う、色んな感情が織り混ざった涙が出ました。

そしてトドメとばかりにパイプ椅子を持ち出すデスペラード。「これでいいのか!」と叫ぶヒロム。一瞬の躊躇ののちにパイプ椅子を放り投げたデスペラード。その躊躇の間には色んな考えや感情が渦巻いたことでしょう。しかしためらいなく左足めがけて何度もパイプ椅子を振り下ろすデスペラード。

鈴木みのるもパイプ椅子を使って殴るけど、鈴木みのるの場合は良く見ると派手な音はしているものの、実際は相手の身体に直接ではなく、マットやフェンスを叩いたりしている。

でも今回のデスペラードは完全に足を潰しにかかっている。ヒロムの叫びに躊躇した自分を鼓舞するために、敢えてリミッターを外したかのよう。

そしてヒロムのギブアップの声と表情は、「痛くて耐えられない、もうダメだ」と言うそれではなく、激しい悔しさと怒りがない混ぜになった絶叫。珍しく感情剥き出しにして大喜びをするデスペラード。

光が強ければ、影が濃い

お互いが同期でやり合ってきたヒロムとデスペラード。ヒロムの眩しさが憧れでもあり嫉妬の対象だったのかもしれない。プロレスとしては貴重なライバル関係を紡いできた二人の戦いがこれからどんな変遷を見せるのか?

試合後のマイクで「俺はSuper Jr.優勝するぜ。お前はどうする?」には、デスペラードからのエール「優勝決定戦にはお前も上がって来い!」が見え隠れする。

先日のBOSJ優勝予想では、SHOとデスペラードが優勝決定戦としていましたが、やはりこの二人の優勝決定戦が見たくなってきました(笑)。

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